【タイ】タムルアン洞窟への行き方と魅力!歴史に残る世紀の救出劇!

タイの『タムルアン洞窟』に閉じ込められた少年らが、世界各国から集まったレスキュー隊に救い出された「世紀の救出劇」。
この救出劇以降、それまで年間5,000人だった観光客が年間140万人にまで増え、無名だったタイ北部チェンライ県の田舎町が大人気の観光地となっています。
そこで今回は、世紀の救出劇が起こった『タムルアン洞窟』への行き方とその魅力をご紹介します。

タイ観光大ブーム!『タムルアン洞窟』とは?

タムルアン洞窟』は、タイ北部チェンライ県クンナムナーンノーン公園にある洞窟です。
クンナムナーンノーン』とは、タイ語で”横になった女性”という意味で、タムルアン洞窟がある山の形は、妊娠中の女性が横たわった姿に似ています。

地元にはこのような言い伝えがあります。

かつて身分の違う男性の子供を授かったお姫様が、この地に駆け落ちをしました。
ところが、男性は捕まってしまい、最後には処刑されてしまいます。
男性を愛していたお姫様は、連れ戻されるぐらいならば、と着けていた髪留めで自らの腹を刺し、自殺してしまいました。

タムルアン洞窟は、「子を産めずに亡くなった女性の体内」と言われており、タムルアン洞窟で起きた遭難事故は、このお姫様の恨みではないかと噂されました。

現在のところ、タムルアン洞窟内への立ち入りは禁止になっています。(一部、環境整備された洞窟へは立ち入り可能)
しかし、今後、洞窟内への立ち入り解禁も検討されており、さらなる人気が見込まれている観光スポットでもあります。

世紀の救出劇!タムルアン洞窟遭難事故!

2018年6月23日、サッカーチームのコーチと少年らと13人がタムルアン洞窟内に閉じ込められる事故が起きました。

救出には、アメリカや中国、日本をはじめとする22カ国が援助にあたり、その動向を世界が注目しました。
(テスラのイーロン・マスク氏が救助支援を表明したことでも注目されました。)

モンスーンの影響で、タムルアン洞窟内に大量の水が溜まり、救出は困難を極めました。
遭難事故当時、少年らが避難していた場所にたどり着く道のりは非常に困難で、世界屈指の洞窟ダイバーから見ても、救出はまず不可能だろうと考えられていました。

しかし、18日間にも渡る救出劇の末、13人全員が救助されました。

【タムルアン洞窟】サマン・グナン氏の英雄像

タムルアン洞窟の入り口付近には、救助の際に亡くなったタイの元海軍特殊部隊のサマン・グナン氏の銅像が建てられています。
サマン・グナン氏の死亡の原因は、物資を送り届けた帰りに、酸素ボンベの残量がなくなったためだといわれています。

救出活動に大きく貢献したサマン・グナン氏には、後に白象勲章勲一等が授与されました。

また、併設する学習センターでは、洞窟の模型や救出の際に実際に使われた酸素ボンベなどが展示されています。

2019年11月には、タムルアン洞窟の奇跡の救出劇を映画化した『ザ・ケイヴ』公開される予定です。
また、Netflixでもオリジナル作品が制作される予定で、タムルアン洞窟のさらなる人気が見込まれています。

チェンライ市街地からタムルアン洞窟への行き方!

タムルアン洞窟は、タイ・チェンライから北へ60kmほどの場所にあります。
バイクや自転車を借りて行く方法もありますが、今回はバスでタムルアン洞窟へ行く方法をご紹介します。

【バス】チェンライ→メーサイへ

・バスターミナル : チェンライ第1バスターミナル
・乗り場 : 7番乗り場
・バス : メーサイ行きバス
・運賃 : 39パーツ
・所要時間 : 約90分

まずはチェンライ→メーサイへ、バスで移動します。バスは30分に1本間隔であり、本数が多いです。

【ソンテウ】メーサイ→クンナムナーンノーン公園

・ソンテウ : 国境行きソンテウ
・運賃 : 15バーツ
・所要時間 : 約20分

メーサイ到着後、国境行きのソンテウに乗り換えます。
東南アジア11か国の国旗が見えてきら到着の合図です。

ちなみに、チェンライから車やバイクでタムルアン洞窟へ行く際は、洞窟の200mほど手前にあるクンナムナーンノーン公園の駐車場に停めることができます。(駐車料金 : 30バーツ)
駐車場からタムルアン洞窟までは無料のソンテウもあるため、是非利用してみてくださいね!

 

世紀の救出劇以降、観光客数が250倍にもなった『タムルアン洞窟』。
タイ政府は、タムルアン洞窟を国立公園に指定することを検討しており、現在、大注目の観光スポットです。
タイを訪れた際には、是非一度立ち寄ってみてくださいね!